カムカムエヴリバディ(11/26)

金太さんが亡くなった時にそばに居たのは、おはぎを箱ごと持たされた、あの少年でした。売り上げを持って戻ってきた少年が声をかけたら金太さんは少年を「算太」と呼びかけ、そのまま倒れたというのです。

昨日の回に描かれた金太と算太のやり取りは、戸の向こうで聴こえた少年の声までが現実に起きたことで、その後のことは金太さんが死ぬ間際に見た夢のようなものだったのでしょう。

最期に算太に会えて、幸せな気持ちで亡くなれたこと、次々に悲しい出来事が描かれた中で「救い」があったと思わされます。

 

そして今日は稔さんの戦死公報が届いてしまいました。

実家の家族が次々に亡くなって、安子は稔さんが帰ってくることだけを心の支えにして婚家で暮らしてきましたが、これからどうなってしまうでしょう。

雉真の家の人達が良い人達であることは繰り返し描かれてきました。千吉さんは亡くなった金太さんをちゃんと弔ってくれて(火葬するところまで手配してくれたのでしょう)祭壇まで設えてくれました。金太さんが生きていた時に、たちばなの店のために金太を手伝う安子のために、美都里さんはるいちゃんの世話をしてくれました。嫁ぎ先の義両親として申し分のない人たちです。

でも、稔さんが亡くなってしまったらどうなるでしょう。互いに辛くならないでしょうか。特別に愛する稔さんを失くした母親の美都里さんの心は、今までどおりではなくなるように思います。

 

予告を見る限り来週もまた辛い展開が待っていそうな気がしますが、この戦後の辛い経験が100年の物語にどう影響していくのか楽しみに見続けます。