カムカムエヴリバディ(12/21)

あと1回で安子編が終わってしまうのに、安子に振られた勇は女中の雪衣に手を出してしまうし、雪衣にに振られた算太はそれを知って「たちばな」再建資金を持ち逃げしてしまうし、安子はその算太を探しに大阪のロバートを頼って何日も岡山に帰らず探し続けて雨の中倒れてしまうし、もう大変なことになっています。

 

ドラマの中に悪人らしい悪人は出てこないのに、皆が少しずつ見ている方向が違っているので互いの思惑が伝わらず(なにしろ話し合いや報告をほとんどしない人たちなので)誰も幸せになる気がしないし、その影響が一番幼いるいに来ているような感じです。

 

安子がるいを大事に思っていることは確かなのですが、額に付けてしまった傷のことが負い目になっていて、るいを連れて出ていくことはできません。あの傷を目立たなくするには安子の小商いでは無理なくらいに費用がかかるのです。それは雉真の家に住み、費用を出してもらうしかないのです。

 

だったら安子は後継ぎの勇と再婚すれば良いだろうという声もあるでしょう。でも、安子は勇と結婚する気はないのです。勇が嫌いということはないようですが、結婚相手と考えることはできないのでしょう。嫌なものは嫌なのです。誰でも良いというわけではないのです。そこは、安子の一貫した気持ちなのだと思います。

 

安子にとって優先すべきはるいの幸せ、たちばなの再建、そして稔との約束「ひなたの道」です。

明日の安子編の最後で、安子はどういう決断をするのでしょうか。私は、この安子編は独立したストーリーではなくて次のるいやひなたに繋がっていく話だと思うし、全体を通して見て分かるものがたくさんあるのではないかと思っています。ですから、明日で完結するのではなくて謎や矛盾を残したまま、るい編に入っていき、ストーリーが進むにつれて解決したり判明する部分があるのではないでしょうか。

明日が怖いですが楽しみです。