カムカムエヴリバディ(12/2)

11月19日の記事で私は以下のように書きました。

 

"私は、この安子パートは「昔ばなし」として語られているのだと思っていて、それは冒頭の "a long time ago" からも読み取れますし、この先を知っている誰かの目線で語られているお話と思えば、大事な部分だけをサクサクと進める展開にも合点がいく気がします。

だからこそ、安子と稔の結婚に至る道は物語のように美しく語られるのではないでしょうか。"

 

12月に入ってからもその見方は自分の中では変わっていなくて、端折っているように思われる箇所も、物語の全てを見終えた時に合点がいくように構成されているような気がしています。半年間かけて100年の物語を紬いでいくドラマです。ヒロイン1人あたり2ヶ月平均で進んでいくと思われ、何故そんなスピードで描くのかも、半年間の全てを振り返った時に分かってくるのではないでしょうか。

 

昨日と今日描かれた、安子とるいの貧しくも穏やかで幸せな日々は、金太さんに教わった小豆の美味しい炊き方や商売のやり方、稔さんに教えてもらった自転車の乗り方、そしてラジオ英語などに支えられています。このささやかな幸せが、訪れた千吉さんによってどう変わっていくのか。千吉さんは悪い人ではありませんが、「雉真の家」というものを一番大事にしている人です。「るいは雉真の子」とも語った千吉さんが、どういう理由で大阪に来たのか…。心配です。